第26回学術総会(2021年)
会 長:漆原 尚巳(慶應義塾大学 薬学部 医薬品開発規制科学講座 教授)
会 期:2021年11月26日(金)~28日(日)
会 場:慶應義塾大学 三田キャンパス 東館(〒108-8345 東京都港区三田2-15-45)
開催形態:ハイブリッド開催
テーマ:Regulatory Science Meets Epidemiology.
【報告】
第26回日本薬剤疫学会学術総会 実施報告書
2021年11月26日から28日までの3日間にわたり、第26回日本薬剤疫学会学術総会が開催された。本学術総会は、COVID-19対策のため、2020年11月に予定していた開催を一年順延し、慶應義塾大学三田キャンパス東館を本拠とした対面開催とオンライン開催を併用したハイブリッド形式で実施された。オンラインでは、VirtualプラットフォームのoViceを用いることで、対面でのコミュニケーションと変わらないインタラクティブな議論を可能にした。本学術総会のメインテーマである「Regulatory Science Meets Epidemiology.」のもと、大会長講演、特別講演3演題、教育講演2演題、シンポジウム10セッション、ワークショップ2セッション、一般演題36題(口演16題、ポスター20題)、共催セミナー(ランチョンセミナー、スイーツセミナー)4セッションが繰り広げられた。
特別講演は、海外からの招待講演として、Dr. John CW Lim (Centre of Regulatory Excellence, Duke-National University of Singapore Medical School) から「Regulatory Systems Strengthening and Coordination of Regulatory Science Initiatives to Improve the Safe Use of Medicines in Asia-Pacific」と題してご講演いただいた。また国内からの招待講演として、中澤徹先生(東北大学医学部神経・感覚器病態学講座眼科学分野)から「失明原因第一位の緑内障における治療開発課題」、津田聡先生(東北大学病院 眼科)から「新薬開発のための疾患レジストリ活用の取り組み」に関してご講演いただいた。教育講演では、Dr. Vera Ehrenstein(Department of Clinical Epidemiology, Aarhus University)から「Use of negative controls in pharmacoepidemiology」、Dr. Jesper Hallas(Clinical Pharmacology and Pharmacy, University of Southern Denmark)から「Self-controlled studies and symmetry approach」に関してご講演いただいた。
また、シンポジウム1「患者の声を医薬品安全対策に活かす」、シンポジウム2「妊婦におけるファーマコビジランス -妊娠レジストリを踏まえて-」、シンポジウム3「医薬品開発におけるリアルワールドデータの利活用」、シンポジウム4「医療情報データベースを用いた観察研究のためのアウトカムバリデーションの実施および課題について」、シンポジウム5「DB創成期から現在に至るまで」、シンポジウム6「現代版ファーマコビジランス(医薬品安全性監視)の最適を考える」、ワークショップ1「プロペンシティスコアを使った観察研究データの解析」、ワークショップ2「若手を対象にした医療経済評価入門」が行われ、いずれも活発な議論がなされた。
優秀演題賞は3名の研究者に授与された。
なお、学術総会の総参加者数は492名であり、コロナ禍にもかかわらず大変盛況な学術総会となった。
【事務局】
第26回日本薬剤疫学会学術総会
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