国際薬剤疫学会 International Society for Pharmacoepidemiology (略称ISPE)は、薬剤疫学領域に関する科学的な議論と意見交換の場を提供する世界的な学術団体として，薬剤疫学研究の指針，教育，周知の推進を通じて人々の健康増進に資することを目的に1989年に設立され，現在の本拠地は米国ワシントンDCに所在しています． ISPEは，International Conference on Pharmacoepidemiology & Therapeutic Risk Management（略称ICPE）年会を毎年主催し，Pharmacoepidemiology and Drug Safety誌を公式会誌として発行しています．  

　日本薬剤疫学会 （英語名Japanese Society for Pharmacoepidemiology, 略称JSPE）は、ISPEとの連携の下，アジア薬剤疫学会議Asian Conference on Pharmacoepidemiology（ACPE）を2010年東京（第5回 久保田潔会長）、2019年京都（第12回　川上浩司会長）及び2024年東京（第16回　大場延浩会長）と開催してきました。他にもJSPEとISPEの連携には、ISPE Scientific Interest Group(AsPEN SIGなど)への参画や、JSPE会員に対するISPE年会費、およびICPE 年会参加費の減額など様々な活動を含みます。  

　ISPEは、教育用資材として(1)ICPE(2)毎年４月のMid-Year meeting(3)アジア会議（ACPE）における教育コースや主要なセッションをビデオ（ストリーミング再生）として提供しています。また、(4)不定期に開催されるWebinar（ISPE Supported Webinar、COVID-19 Webinarを含む）や(5)ISPEの歴史などに関するビデオも提供しています。  

　上記のうち(1)と(2)の一部はISPE会員に限定されていますが、(3)(4)(5)のすべてについては、広く一般に無料で公開されています。無料公開分だけでも相当な情報を取得できますが、ISPE会員の場合はさらに多くの情報を利用可能です。

　ISPE-JSPE間の合意に基づき、ISPE年会費等の割引を受けることができる取り決めです。
　日本薬剤疫学会（JSPE）の有効な会員は、JSPEを通してISPE年会費の割引を受けることができます。ISPEの通常年会費275ドルが、50ドル減額され225ドル（Academic, JISPE membership）となります。

　もう一つのメリットとして、毎年8月に開催されるISPE Annual meetingへの参加登録費の減額があります。Annual meeting参加登録費の減額は、日本薬剤疫学会を通じてJISPE membershipに申し込まれたJSPE会員に適応されます。

　各年の年会参加登録費の減額はそれぞれの運営委員会に委ねられており不確定ですが、2025年の第41回Annual meeting（Washington DC）では、これまで通り以下のような参加登録費減額（JSPE* registration)がありました。

　JISPE membershipを申し込まれた場合、”Early”のお申し込みJSPE* registrationは $985であり、JISPE membership $225 に加えトータルで$1,210となり、同条件のAcademic, Government $1,320（ISPE年会費1月〜12月有効を含む）と比較しても割安となっています。なお、下記表のJSPE*以外の参加登録費にはISPE年会費が含まれています。

In-Person Registration Types and Rates

（第41回Annual meeting　Washington DCの場合）

＜ISPE会員年度に関する留意点＞

JISPE membershipによるISPE年会費は2026年1月1日から12月31日まで有効な年会費です。
　通常のISPE会員の年会費は1月1日から12月31日が有効期間となります。ISPE Annual meetingの参加登録料に含まれるISPE年会費の期間は、翌年の1月1日から12月31日が有効となります。上記JSPE registrationによる参加登録の場合にISPE年会費は含まれません。

• ISPE Annual meetingでの講演資料・発表動画を含むISPE Websiteの全ての各種教育的資料の利用が可能。
• Pharmacoepidemiology and Drug Safety（PDS）に掲載された全ての論文のダウンロードが可能。
• 他のISPE会員の連絡先を知るための”Member Directory”が利用可能。

希望される会員の方は、以下により手続きをお願いします。受付期間：2025年12月31日まで